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DJI Mavic Air 2 レビュー

DJI Mavic Air 2 Review

先月発売となったDJI Mavic Air 2でテスト撮影を行いました。進化したインテリジェント機能に加え、他MavicシリーズやPhantom4 Pro V2.oなどで定評のあるOcuSync 2.0搭載。さらに1/2型で4800万画素を誇るカメラの搭載など、なにかと話題の製品ですが、LANDSCAPEらしくカメラの性能を中心に紹介したいと思います。

とはいえ、少々機体の紹介も記載します。本体正面から。前方の障害物回避センサーが搭載されています。

本体側面メディアスロットやUSB-Cなどが配置。USB-Cポートは本体のファームウェア更新作業や本体内の内蔵メモリーに記録されたメディアからデータを取り出す場合に使用します。

後方より。こちらにも衝突回避センサーが搭載されています。

現行ラインナップとの比較、右:Mavic 2 Pro 中央:Mavic Air 2 左:Mavic Mini。本体重量は570gなので、一般的なスチルレンズ1本と変わらない重量で折りたためばこの通り小さく収納できます。

本体下部。自動でホバリングを安定させるビジョンセンサーに加えLEDライトを搭載しています。これにより暗い場所での離着陸時に地面を明るく照らす事で安全性を高めています。

空中でホバリング中に手動でLEDをON / OFFできるので、暗所での離着陸時に安全性が増します。またそこそこの光量が出てますので、暗所であれば撮影時にちょっとしたトップライトがわりに使えないかな…とも思います。

それでは本題のカメラについてです。1/2型の4800万画素センサーを搭載しています。光学周りは焦点距離フルサイズ換算24mm、F2.8の固定です。一般的に大判センサーではF2.8というと被写界深度が浅くなるので、フォーカスがシビアになりますが、本製品はそもそもセンサーサイズが小さいため、景色などが中心となるドローン の撮影においてはフォーカスで困ることはないでしょう。こちらに搭載されているセンサーはクアッドベイヤー配列という方式に切り替えが可能です。通常は4800万画素ですが、小さなセンサーで高画素化すると1画素にあたる光の量は少なくなるため暗くなります。クアッドベイヤー配列にすると4画素を1画素として扱う事ができるため、単純に1画素で採光できる光の量は4倍になるため、解像度を犠牲にする(1200万画素)代わりに明るく撮影する事ができます。Mavic Air 2に搭載されているハイパーライトなどの明るく撮影したい需要においては1200万画素で処理されているのだと思います。工夫されてますね。

 

上で撮影したデータの部分拡大結果はご覧の通りです。まず1200万画素で撮影し、その後4800万画素で撮影しましたが、4800万画素に変えた途端にシャッタースピードが落ちました。これは前述で説明した通り4800万画素では光量が落ちるため、それを補うために自動で変更されるようになっているようです。ご覧の通り解像感に歴然とした違いがあるのがお分かりいただけると思います。動画の性能については4K(UHD)60Pが最大です。絵の印象ですが、(サンプル映像なくてすみません)全体的にシャープな印象です。色の特性やシャキッと感からSONYのαシリーズなどの絵とマッチしそうです。上位機種のように D-log などのカラースペースで撮影はできませんので、ちょっとコントラストが浅めの D-Cinelike のようなカラープロファイルを使って撮影すると他のカメラとコントラストを合わせやすいと思います。ちなみに Mavic Air 2 の動画のビット深度は8bitですので、映像制作用途である程度後処理でカラーを、と思っている方には Mavic 2 Pro の 10bit Dlog-M や Inspire2 の ProRes やDNG RAW を使うのをお勧めします。ただ、撮って出しの用途などには正直言って想像以上のパフォーマンスでした。これは使えると思います。

Mavic Air 2お勧めです!

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